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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 464

湯気に曇る鏡に付着した一滴の白い液溜まり…
ボディーソ―プかシャンプーか…?、それとも…?

指先で拭い取り、鼻先に持っていく…
それは人工的な甘い香りはせず、僕と同じ雄の臭いだった…

父さんの…
これは自分の弟か妹になっていたかもしれと思うと、なんだか愛おしかった。

…仮に出来ていたとしても血のつながりはないし、かなり歳が離れている…さすがにそこまでは考え過ぎかな。

シャワーを浴び、お湯の中に浸かり、今日あったことを考える。
成美と大賀さんのこと、演劇部のこと…

そういえば、演劇部の植田先輩も僕と同じような環境にいるって言ってたような…

義理のお父さんってことなんだろか?…
なんだか気の毒に思う…
確かに同じような環境ではあるけど、僕はあかりさんに困りはしても嫌では無かった…
あかりさんのことを考えると、鼻の下が伸びてはしまうけど、植田先輩みたいに、あんな悲しい顔はしないよ…
無理矢理なのかな?…
気持ち良く無いのかな?…

男の人の下で喘ぐ植田先輩の姿がぐるぐると頭を回る…

また股間が興奮する…
たとえ無理やりにヤっているとしても、男ならそそられてしまうシチュエーションだ…

…いや、そうじゃないだろう。
植田先輩が苦しんでいるのは、そういうことではなく、血の繋がらない新しい親との接し方そのものだろう…

そう思うと…節操なく勃ち上がる自分自身が情けなくなる…
僕はこんなに薄情な奴なのかと、反省もする…

ダメだ…植田先輩で興奮なんてしちゃいけないよ…
頭を別の女性に切り替えようと努める視線の先に、縮れた毛が排水口に絡まっているのが見えた…

これってあかりさんの…?
そう思うだけで、頭の中はあかりさん一色に染まっていく…

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