海で・・ 456
「それゃあ演劇部の助けになるなら僕だって協力したいけど、どんなにそう思ったところで出来る話しと出来ない話しがあるよ…」
「そうなのか?…一馬は声だってデカイし、見た目だってなかなかじゃないか?」
涼…、お前どうしてもこの芝居やりたいんだろ?
「無理だよ!無理に決まってる…僕が大賀さんの代役なんて務まる訳ないよ!」
「いや、やってみないとわかんないだろう」
「簡単に言うけどなぁ、お前…」
無理だと言っても引き下がらない涼に困惑していると
「じゃあ、脚本書き直そうか?」
「私は構いませんよ〜」
植田先輩と茜がそんなやりとりをする。
そういうことでも無いんですけど;…
「確かに鈴木くんに大賀くんの役は荷が重いは、鈴木くんはどちらかと言うと、押し倒される方が似合ってると思うのよね…」
「うぁ〜♪それなら真帆に襲わせちゃいますぅ?〜」
おい;…何を好き勝手に言ってるんだか;…
「それって物語の趣旨が変わっちゃうんじゃ…」
「一から脚本を作り直しましょうか」
「構いませんよ!」
さすがに涼も戸惑いを隠せない。
植田先輩と茜はすっかり乗り気だ。
「それも、悪くはないかな〜」
「信藤さんも!?」
悪くない、ってか、真帆、お前絶対そっちがいい、って思ってるだろ!
あぁ涼がすっかり涙目だ。
そんな女受けしそうな顔すると、こいつら絶対図に乗るって…;
「真帆ちゃんに犯された後の一馬くんが、涼くんに引かれていくってのはどうかしら?…」
「きゃ〜それなら二人のベッドシ―ンも入れなくちゃあ〜」
やっぱり思った通りだ;…
女子高生ってこういうの好きな奴、多いって聞くもんな;…