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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 441

「うーん…それはわかんないな」
板野先輩が腕組みして悩む。
「もしかしたら、学校自体がそういう環境なのかもしれないね」
「そうですか…」

2年生の教室の前まで来た。
「ありがとう。いろんな話が出来て嬉しかった」
「僕もです」
「あの話、前向きに考えてくれたら嬉しいな」
板野先輩はそう言って笑顔を見せた。

「はい…でもあんまり期待しないで下さい…」
打ち解けられたお陰で、僕は正直な気持ちを口に出せた…

「やっぱりそうだよね…何となくそうだろうとは思っていたんだ…」
「す、すみません…」
「鈴木くんが謝ること無いよ…無理言ったのは私なんだからさ…」
「でも板野先輩がせっかく気に掛けてくれたに…ホント申し訳無いです…」

本当に、その気持ちでいっぱいだ。
「いいよ。私も無理言っちゃったんだ。そんな簡単には決められないよね」
板野先輩は笑顔を見せた。
「気が向いたらでいいよ…ちょっと様子を見に来てくれると、私たちも嬉しいから」
「はい、是非」
板野先輩が、僕に手を差し出す。

僕は少し戸惑いながらもその手を軽く握る。

「鈴木くんの掌、汗かいてるね…緊張してるの?」
「あ、はい…それに僕、汗っかきなんですよね;」
「そうなの?…」
「(…ぅぇ?)」

板野先輩に意気なりに引き寄せられ、あっという間に抱き締められてしまう。

密着する身体。
昨日のプールのときもそうだった。

甘い、心地よい香りがした。
ふくよかな胸の感触を感じた。
そして、何より、暖かかった。

「鈴木くん、あったかいね…」
「先輩こそ…」
「ドキドキしてる?私もなんだよ…?」

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