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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 436

板野先輩は壁を背にした僕に向かって「ドン」と 腕をつく…
これってもしや、“女子中高生の憧れのシチュエーション”…『壁ドン』ってやつではありませんか‥;

「あ;僕は得にこれといった予定はありませんけど‥」
逃げ場をなくされてた僕は…女の子みたいにドキドキしてしまった。

「うふふ、鈴木くんって女の子みたいで可愛いなぁ」
板野先輩がニコリと微笑む。
…そういう貴女も可愛いですけど。

「よかった。君とはいろいろお話したかったから…ちょっと付き合ってくれる?」
「は、はい…」
「2人きりになれる場所まで行きましょ」

なんだか男と女の立場が逆転したみたいで、居心地悪いんすけど;…

でも、板野先輩が女の子に人気があるの…分かる気がするよ。
見た目だって細身のイケメンみたいで、少女漫画に出てきそうだし、立ち居振る舞いは宝塚の男役みたいだもんね…

そんな板野先輩に連れられてやってきたのは図書室。
さすがに放課後、人気がなくてひっそり、静かだ。

「適当に座って」
「あ、はい…」
僕が座ると、板野先輩は正面に向かいあって座る。

「うふふ、緊張しなくていいよ」
微笑みを絶やさない板野先輩。
こうして見るとやっぱりこの人も女の子、可愛らしく思う。

「どうだった?…もう懲り懲り?…」
板野先輩が昨日のシンクロのことを聞いているのは直ぐに分かった。

「あ、いえ…それ程では…」
僕は無碍に断るのが申し訳なくて、本心を隠して言葉を濁した。

「気を使わなくてもいいよ…あんな目にあったんだもん、嫌になって当り前だからさぁ。」

仄かに顔を高揚させる板野先輩を見て、"あんな目"とは僕の露出を言っているんだろうと察した。

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