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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 426

きらりと零れる涙。
「僕も嬉しいです…けど、歩美さん…」
「嬉しいし、すごく気持ちいい…んんっ、ああっ、あ…」
まだ涙で濡れる顔。
それでも、歩美さんは、健気に、気丈に、腰を振り続ける。

「何か、あったんですか?」
「女には忘れたいこともあるの…あの人のこと…忘れたいから、求めるのよ…」

あの人…?
多分、恋人だよな…

忘れる為の道具に使われてんのか…
ち○ぽさえ着いていれば、誰でもよかったんだよな…

そうは思っても、歩美さんの涙を見ていると、こんな僕でよかったらいくらでも使っくれ!という気分になる…

僕は上半身を起き上がらせ、白衣ごと歩美さんの身体を抱きしめた…

「あ、ああっ、すごい、激しい…っ!」
歩美さんが全身を震わせる。
「歩美さんに、僕を、感じてほしくて…」
「うん、すごく感じる…一馬くんの、私、あんっ、すごく、中まで、感じてるよ…!」
歩美さんは、大粒の涙の中、笑顔を見せてくれた。

嬉しかった…
歩美さんの少しでもの慰めになれていることに…感激を覚えた。

今までの自分は欲望に邁進するのみで、相手を自分より先にイかせる事しか考えてはいなかった。
お互いに気持ちよければそれでいい…それがセックスだと思っていた。

それが今は違った…
イク、イかないなどは二の次で、僕の身体で歩美さんの心を癒したい…
そう心から思っていた。

「あっ、ああっ!あっ、あんっ、いい、一馬くん、私…」
「歩美さん、僕も、もう…」
「いいよ、来て、一緒に、イって!」
「くっ、う、あ、歩美さん…っ!」

『ああああーっ!!』
歩美さんと僕は、同時に昇り詰めた。
歩美さんの中に僕自身を送り込みながら、何かをせがむ歩美さんと、口づけを交わした…

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