海で・・ 419
これで終わりかぁ〜
何やかんやあったけど、まあ楽しかったらや良しとするかぁ〜
僕もプールから上がろうと、手摺りに向かいゆっくりと泳ぐ…
プカ〜ンと水面に浮かんでいる物体が近づいてきた…
ん?…布か…?
「あ、やっと気づいた」
僕に向かってそう言うのは千葉先輩。
プカプカ浮かぶ布のようなものに近づくと…
「ええええっ!?」
…なんと、その正体は僕が穿いていた海パン。
つまり、今の僕は…
そして、工藤さんが『見た』ってのは、まさか…
げげげっマジかよぉ!
僕は慌てて股間回りを確認する。
………………………………;い、いつの間に………………;
工藤さんに…………………見られちまった…………………;
ゴボゴボゴボッッッッッッ。。。。。。。
僕は競泳パンツを握り締めたまま、水の底へと沈んでいった…………
「ちょ、ちょっと、鈴木くん!?」
「大変!!」
千葉先輩がすぐに泳いで近づき、板野先輩も慌ててプールに飛び込んだ。
………………………………………
「………え」
気がつくと、真っ白な天井が視界に入った。
「大丈夫?鈴木くん…」
「…あっ」
額に手を翳し、熱をみる白衣の女性…保険室の新城歩美先生だった。
「あれ?僕どうして…」
「溺れかけたのよ。水を少し飲んだみたいね…」
「マジですか?それで皆は…」
「もう遅いから帰ってもらったは。中原先生は職員会議だそうよ。」