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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 418

え…?
僕は自分の置かれた状況がわからなかった。
周りの相楽先輩、板野先輩、工藤さんらも、目をパチクリさせて驚いていて…

ドボーン!
また水面に向かって落ちていく。

「…すごい、先生、さすがです」
「ふふ、朝飯前よ」
呆気に取られる千葉先輩に、ミキさんは誇らしげだ。

「でも今…鈴木くんの…」
ポツリと呟く工藤さんは、”まさか”とでも言いたげに声を詰まらせた。

「どうしたの工藤さん?不思議なモノでも見たような顔しちゃってぇ。」
プールサイドから、美貴が尋ねる。

「い、いえいいんです…そんな筈ありませんもんね、、、きっと私の見間違いです…」

俯きながら頬を赤める工藤さんを見て、彼女が一馬の何を見たかが美貴にはピンときた。

「ふふふ、陽菜ちゃんは可愛いな〜、顔真っ赤だぞ〜!」
同じように察知した板野先輩が工藤さんの肩をポンと叩く。

「ぶはっ!」
…ようやく自分の意思で動ける?ようになった。
顔を上げると、ニコニコ笑う先輩方とミキさん、なんか真っ赤な顔の工藤さん。

「工藤さん、どうしたの?」
「し、知らない…見てない…」
…?

「なになに?見てないって陽菜ちゃん、何を見ちゃったのさ?…」
反応を楽しむかのように、相楽先輩がマジ顔で聞いてくる…

ぽわぁ〜!
そんなこととは知らない僕は、やっとの思いで水面に顔を出した。

「や、やだ…やっぱり、、、」

へぇ?…
僕と目の合った工藤さんは、顔を真っ赤にさせ駆けていった…

なんなんだいったい。何があったというんだ。

「ふふふ、陽菜ちゃんったら、顔真っ赤にしちゃって可愛い〜」
「初心なんだね〜、私もあんなときあったのかな〜」
「成美はイメージで損してるよね」
相楽先輩、板野先輩、千葉先輩が囃し立てている。

…なんなんだろう。

「はい、みんなお疲れ様。今日の練習は終了ね」
ミキさんが言う。

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