海で・・ 412
「で、何してたの?そっちも休憩時間?」
真帆がニコニコしながら僕に聞いてきた。
「あ、いや、ちょっとトイレに行きたくなったから…」
「ふ〜ん、そうなんだ」
うあ、その笑顔が眩しくて…
「トイレですか〜。その割には歩き方と手の位置が不自然ですねぇ〜」
…こ、コイツは…
「ふ、不自然じゃねーよ…これが普通だよ…」
「へぇ〜それが普通の男の立ち方なんだぁ〜」
腰のタオルに手を掛ける真帆…スルッとそれは剥ぎ取られた。
…うっ、コイツが雌猫なのを忘れてた;…
「仕方ないだろ…男にとっては自然現象なんだからさ…」
「仕方ない?うん、仕方ないね」
真帆はニッコリ笑ったままだ。
「ミキ姉もそうだし、陽菜ちゃんもねぇ〜」
ニコニコがニヤニヤに変わっている。
「な、なんだよ…」
「私でいいなら、手伝ってあ・げ・る♪」
「いいよぉぉそんなのぉぉ―!」
それゃあ僕だって久しぶりに真帆とエッチなことしたいけど、やっぱりここではまずいよね…
僕は真帆からタオルを取り上げ、素早くそれでソコを隠した。
「一馬くんのケチ!…」
おい、そういうことでは無いだろ、;
「い、今やると、その、いろいろと不味いだろ?」
「…私はそうでもないけど」
…いや、君だって休憩中でまだ部活あるんでしょうに。
「じゃあ、終わったら待ってていいかな?」
「ああ、それなら別に構わないけど」
「よかった!じゃあ、また後でね!」
そう言って真帆が去っていく。
後姿を見て、なぜか安心した僕はトイレに駆け込んだ…