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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 409

「ゴクッ…」
隣で彰人が生唾を飲み込む。

それはそうだろうと、僕は今更ながらに思う。
ミキさん始め、工藤さんや先輩たちの水着も、僕と彰人が穿いているものと同じ素材で出来ているのだということは、誰に聞かないでも見れば分かった。

僕と彰人が恥ずかしいぐらいにソコを際立たせているのと同様に、女性陣たちもそのナイスなボディーを惜しみもなく晒しているのだ。

「2人はこっちでみんなの練習を見ててね」
ミキさんは僕と彰人をプールサイドのベンチに誘導する。

「2人とも泳げるんだよね?」
「ええ」
「はい」
僕はともかくとして、彰人に聞いたのがメインだろう。

隣に座るミキさんは、水着にジャージの上着だけを羽織っている。
これはこれで見た目がすごくエロい。

見慣れている筈の僕まで喉を鳴らしてしまいそうになる;
彰人は膝を寄せ、そわそわと落ち着かない素振り…
コイツ、興奮しちゃったのか?
別に上から目線でいう訳ではないけど、童貞の彰人には刺激が強過ぎだろ…

「大丈夫か?もしかして勃っちゃった?」
「まあそれもあるけどよ…;」
「ん?…それ意外に何か問題でもあんのか?」

「あ、い、いや…」
なんだなんだ。はっきり言ってくれ。

「芝田くん、どうかしたの?」
「あ、い、いえ…ちょっとトイレ…」
「更衣室の隣だから、降りてすぐだよ」
「は、はい…!」

彰人は女の子みたいに走っていってしまった。

準備運動をする女子を見ていると、僕までトイレに駆け込みたくなる。
いくら僕が女性を知っているとはいえ、こんな光景見たことないもんね:
僕もつくづく自分が"男の子"なんだと思い知る;…

それにしても彰人は戻ってこなかった。
そんなに長くヤッてんのかよ?と、呆れてもしまう…

「へぇ〜マジに見学してんだ〜」
フェンス越しに掛かる声…涼だった。

「あ、彰人知らん?一緒に見学来たんだけどさぁー」
「あいつにシンクロは無理だよ。何たって彰人は"カナズチ"だもんね。」

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