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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 406

…そもそも、まだ入部するとは決まっていないのですが。
工藤さんの笑顔が眩しくてそう言える状況ではないし。
…まあ、見学に行っていい印象が持てたら気持ちも変わるかもしれない。

「2人とも、今日見学してみたら?」
「おう、行く行く!」
「まあ、見てみないとね」

遠くの席で、何処か安心したような表情を浮かべる涼が目に入る…
なんだよアイツ…僕が演劇部に入ったら邪魔なのか?…

「おいおいそんな顔すんなって、俺らには工藤さんがいんだからよ、涼には信藤さんでいいんじゃね―の?」


僕と真帆のことを知らない彰人はそう言う。
それが聞こえたのか、真帆も困ったような表情を見せた。
…それで良いわけが無いんだよ。
確かに工藤さんは素晴らしい存在だけど、真帆は、僕にとって…

「いや、なんでもないさ…」
それだけ言って、グッと我慢した。

考えてみると、真帆とは久しくやっていなかった…
あの真帆のことだから、そろそろ求めてきてもいい頃なのに、そんな誘いは無かった…
自分でオナって満足してんのかな?…
それともミキさんみたいに、僕の知らないところでいい人でも見つけたのか?…
もしそうだとしたら、やっぱ相手は女の子であって欲しいと願ってしまう…

…そんな思いを巡らすうちに今日の授業は終わる。
「一馬、行くだろ?」
「ああ」
シンクロ部の見学が待っている。
一緒に行く彰人は乗り気だが、僕は真帆のことも気になって本当に楽しみ、とは言えなかった。

「鈴木くん、芝田くん、一緒についてきてくれる?」
工藤さんにそう言われる。

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