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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 405

そんなことが涼に知られでもしたら、大変なことになりそうだよな…;
真帆のことは心配だけど、涼と距離を置くためにも、ここはやっぱり演劇部はパスしたいところだよな…

「でもよ、涼を悪く思うなよ。俺だって一馬のこと目茶苦茶羨ましいし…なんか負けたような気分になるさ…」
彰人…
お前の表裏ない性格…大好きだよ。

…休み時間。
彰人と涼が席を外していて、僕一人だった。
そのとき、
「鈴木くん、ちょっといい?」
「えっ、うん」
工藤さんだ。

「中原先生から聞いたんだけど、部活、見学するの?」
…シンクロの方か。

「ああ、そのつもりだけど…いいかな?」
「もちろん鈴木くんだったら大歓迎だけど……大丈夫?」
「え、何か問題でもあんの?」
「今までね、中原先生目当てに多くの男子がシンクロにも入部希望で来たの…」
…その中には工藤さん目当ての男子もいると思うけどね。

「ああ、噂は聞いているよ。それが何か?」
「それがさ、本当に入部した男子は、誰1人いないんだよね…」

「そうなんだ…」
予想通りというか、仕方ないというか。
美人顧問と美少女部員という触れ込みでは、どうしたって冷やかし程度にやってくるのが普通、かもしれない。

今見学に行ったら、僕も同じようになるのは目に見えている。
「鈴木くんに、私たちの力になって欲しいと思って…ごめんね」
工藤さんはお願い、と言わんばかりに、両手を前で合わせる。

「…一馬、俺ら、やるか?」
彰人、いつの間に…

「お前、水泳部はちょっと…って、言ってなかったかぁ?」
「馬鹿言うなよぉ!水泳とシンクロはぜんぜん違う世界じゃないか!、俺は早さを競うよか芸術的世界に惹かれるんだぁ!」
おいおい;…涼ならともかく、彰人に芸術の何が分かんだよ?

「嬉しいぃ!芝田くんが来てくれたら鬼に金棒だはぁ!」
僕が鬼で、彰人が金棒ってことか?

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