海で・・ 396
「あっ、あっ、すごい…」
香織さんが顔を歪めながらも、気持ち良さそうに声をあげる。
「一馬くん、一馬くん…」
「香織さん…」
そんなに切ない表情をされたら…
「いいよ、イって」
後ろからミキさんが囁いた。
それは香織さんに言った言葉だと一瞬思ったけど、僕の内股をスッーと撫でる触手により、それは僕に言ったのだと分かった。
「もうちょっとがんばらないと…」
僕は香織さんに対して、こんなにも早くイク男だとは思われたくはなかった。
「やせ我慢しちゃってぇ…」
内股を上がる指は、揺れる僕の玉を楽しむかのように突ついてくる。
「ううう…」
ミキさんの与える刺激は僕の限界を誘発させようと、何とも意地悪な攻撃だ。
「ああ!ああっ…んんっ、くっ、ああっ!」
香織さんのあげる声がどんどん大きくなってきた。
初めてでも、感じてくれているのだろうか。
「ああ…一馬くん、なんか、変に、なんか来ちゃう…」
「あ、我慢しないでいいですから…」
そう香織さんに告げながらも、早くイッて欲しいと願ってしまう…
女の人って男と違って、明確な終わりはイクしかないもんね。
「ふふ、一馬くんもいいんだぞぉ〜」
ミキさんはそう言うと、会陰の膨らみを指で"ぐっ"と圧迫してきた。
さすが、僕の身体を知り尽くしているミキさんだけある…
指の刺激に思わず身体が仰け反ってしまう。
「あああっ!か、一馬くん、あんっ、私、もう…!!」
「香織さん、僕も、いっ、イキます…」
「ああっ…あっ!んんっ、あああーっ!!」
お互い、限界に達した。