海で・・ 389
「そう?こんな若い彼氏がいるに、無理矢理に何度も迫っちゃって…迷惑だったでしょ?」
やっぱり内田先生の方から誘ったのか…
「そんなこと無いです…勉強にもなりましたし、凄く素敵でした…」
「嘘でもそう言って貰えると嬉しいは…続きはお二人でどうぞ…」
そう言い服を着る内田先生は、どこか寂しそうだった…
「あ、あの内田先生…もし僕でよかったら…」
内田先生はキョトンとして僕を見る。
「…僕でよければ、先生の相手に…」
「…ありがとう。優しいのね、鈴木くんは」
それでも、内田先生は
「でも、そうしたら美貴ちゃんに悪いよ…お互いから大切なものを奪うような気がして…」
「私だったら、構わないですよ。香織さんも一緒に楽しみましょうよ」
「美貴ちゃん…」
「僕たちはそういう付き合いなんです…互いに束縛しないというか…オープンというのか…」
ミキさんとのことを説明するのは難しかった…
「それで私を誘ってくれるの?…」
「ええ…こう見えても一馬くんは最高ですよ!」
「ミ、ミキさんプレッシャー掛けないで下さいよ〜」
「美貴ちゃんが一緒なら…それもいいかもしれないはね……鈴木くん!」
「は、はい!」
「私…男とは経験…ないの……それでいい?…」
…えっ?
内田先生が発した意外な言葉に、返すことができなかった。
「内田先生、それって…」
「恥ずかしい話だけど、私、この歳でヴァージンなの…」
俯き加減に言う内田先生。
「もちろんです!内田先生の初めての男が僕だなんて…光栄です…」
「香織さん…こんな形で…本当にいいんです?…」
「美貴ちゃん…私、こうでもしないと…一生男とは交われないと思うの…それも美貴ちゃんがいてくれるからこそなのよ…だって私、鈴木くんのズボンに出来たテントを見ても…残念ながら何も感じないのよ…」