海で・・ 374
「一馬、そんなに熱くなるとこみると、お前も相当"中原先生"好きなんだな〜」
ニヤリと厭らしく微笑む彰人は、もそっと僕の股間を揉んできた…
「お、おい…」
男同士のスキンシップ…ここで向きになると尚更エスカレートすんだよな…
「止めてやれよ彰人…そういうことは今度ゆっくり、童貞三人で慰め合おうぜ。」
涼はそう言い終えると、彰人の片尻をムギュと握りしめた。
…とまあこんな具合でミキさんは校内のいたる所で注目を浴びる存在になるのだが、もちろんそれだけではない。
この学校の若くて美人の先生は、ミキさんだけじゃないからだ。
「中原先生もいいけど、僕は内田先生のほうがタイプかな…」
「ああ、なるほど…」
涼はそう言う。
内田香織先生、僕らのクラスの英語を担当する先生。
ミキさんより3歳年上の内田先生は、どことなく雰囲気がアヤさんに似ている。
日本人離れした顔やスタイルもそうだけど、率直に物を言う姐御タイプのところもアヤさんに似ていた。
そう考えると、内田先生に思いを寄せる涼は、イケメンなところといい、どこか秀人に似ている気もした。
「涼はああいうタイプが好きなの?」
「ああ、一馬だって、初めての時はやっぱり、ああいう年上の女性に教えて貰いたいだろ?…」
ヤバい…涼も彰人も完全に、僕を童貞だと思っているよな…
…まあ、これは秘密だな
ミキさんとは当然、このクラスの中に3人、僕と関係した女子がいるのも。
…っと、ちょうど次の授業が内田先生なんだ。
「はぁい♪みんな元気かしら」
明るく笑顔が素敵なのも内田先生の魅力。
しかし、今日の格好は一段とセクシーだな。
細身過ぎるスーツは胸を強調し、脇のスリットは動く度に太腿を露にしていた。
前の席の涼が、ゴソッとズボンのポケットに片手を突っ込む…
(コイツ勃っちゃたんだな…)
そんな涼の背中を後ろから見て、僕は小さくほくそ笑んだ。