海で・・ 366
恥ずかしい…
その思いと平行し、この状態の男だったら、誰でも催すだろう…“出したい…”という射精願望が脳の中を占領しはじめる…
「さぁ、シャワーで流してあげるねぇ!」
あかりさんは水流を“強”にして、それを僕の身体に向けた。
ちょうど良い熱さのお湯が身体にかかり、肌の泡を落としていく。
「(うわ…)」
その間も僕は我慢との戦いだった。
「はい、一馬くんこっち向いて〜」
あかりさんは楽しそうに言うけど、今の僕はそれどころではないのです…
「あ、いえ、えっと…なんだか…その…」
鏡越のあかりさんの裸体を前に、しどろもどろになってしまう…
「どうしたの?…いつもの一馬くんらしくないなぁ〜」
いえ、いえ、コレは最もいつもの僕らしいと言えば僕らしい訳で…;
当然、理由なんて言えないわけで…
「…男の子だったら、そうなるの、わかってるから」
知ってたなら、早く言ってくれたほうが助かりましたよ…!
「一馬くんだけがそうじゃない、みんな、お父さんだってそうだから」
…父さんも?
「だから安心して見せていいんだよ♪」
なんだか口車に載せられている気もしますが…
「さあ♪…男なんでしょ!」
「はっ、はい!」
僕は思わずその場に立ち上がり、あかりさんに向き合った瞬間…
ズル!
床に溜まったソープ液に脚を取られてしまった…