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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 362

「営業だといろいろな所に連れ回されるから…それが心配かな…」
あかりさんは、パスタをすすりながらぽつりと言う…

「いろんな所って?…」
「クライアントにはスケベな親父も多いのよ…」
「それって、キャバクラとかですか?」

「そうね…そのぐらいならまだいいんだけど…やっぱりヘルスとかソ―プには行って欲しくないんだな…」

やっぱり、女の人はそう思うんだな…
「一馬くんも、大人になったら気をつけるんだよ」
「は、はい…」
そう言われましても。
僕にはミキさんに真帆に、周りに大切な人がいるし。
それを一番積極的に誘ってくるであろう奴(=秀人)は、もう所帯持ちになろうとしてるわけで…

「やっぱり一馬くんもそういう所…興味あるんでしょ?」
「あっいぇ…そんなには…」
「“そんなには"ってことは…少しは興味あるんだぁ〜」
「そ、それゃ…どんなコトしてくれるんだろう?ぐらいは…」
「やっぱり一馬くんも…“男”なんだね…」
「あっ!でも僕は行きませんって!…大人になっても絶対に行きませんってぇ!」

「まあ、若い頃は一度や二度行ってみるのもいいとは思うけど」
あかりさんは余裕の笑みを浮かべる。
「いや、僕は、たぶん、行かないですよ」
それでも意地を張る。
「ふふ、一馬くんは、大切に思ってる人がいるのね」
あかりさんはそれ以上風俗の話はするのをやめた。

夕食を食べ終え、あかりさんと一緒に食器を洗う…
あかりさんはそんなことはしなくていいと言ってくれたけど、僕はそこまで甘えちゃいけないと思った。

「ホントにいいんだよ…男の子なんだからぁ」
「へぇ〜あかりさんって結構古風なんですね…」
「そう?普通じゃない?」
「今は男だって洗いものぐらいしないと、結婚出来ないらしいですよ!」


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