海で・・ 354
そんな珍しい物でも見るような目で、見ないで下さいったら;…
あかりさんが慣れ親しんだ、父さんのモノと大して変わりないですよ;、…
「あかりさんが悪いことなんて、これっぽっちもありませんから…
若い男だったら誰でも起きる、朝の現象なんですよ…」
「そ、そう?なんかごめんね…」
少し照れたあかりさんが可愛らしかった。
「えっと、朝ごはん作るから、着替えてきてね」
「はい…」
ああ、今日から新しい生活が始まるんだな。
昨日あかりさんがアイロンをかけてくれた制服を手にとる。
「あ、そのパンツ、結構似合っているよぉ」
部屋のドアを閉めながら、あかりさんはウィンクして見せた。
"はっ"として自分の穿いているパンツを見下ろす。
それは昨日言われるがままに穿いてしまった、あのあかりさんからプレゼントされたパンツだった。
…まだ慣れないぞ、これ。
あかりさんがいる今から、これを穿く機会が増えそうだな。
そう思いながら着替えていく。
一階に降りると、キッチンからいい匂いがした。
ああ、いつもの朝が戻ってきたという感覚がした。
「おお、一馬、ビシッと決まってるな」
父さんが笑顔で言う。
心無しか疲れて見えるのは、母さんの葬儀というよりも、昨晩のあかりさんとの行為のせいだろう…
「お待たせぇ〜いっぱい食べていってねぇ」
トレーいっぱいに料理を乗せたあかりさんが、満面の笑みを浮かべる。
二人で同じ行為をしていながらに、女の人って増々元気になっちゃうもんなんですね…;