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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 333

―まだ目覚めない4人を見ながら、脱ぎ散らかした服を着る。
目の前に実際にいるにしても、この4人を相手したということが夢のように感じた。

「皆さんの前で、一人前の男としていられたかな」
そう、自問自答する。
皆、僕を成長させてくれた人であり、これからも大切な存在の人。
その寝顔は、愛らしかった。

ベランダに出て海を眺める。
この水面の続く先でミキさんと出会ったんだと、しみじみと思う…
あれが総べての始まりか…

波光がキラキラと輝き、広い空からスポットライトのような光りの帯びが何本も伸びていた。

僕は白い息をゆっくりと吐きながら、深呼吸と共に朝の空気を味わう…

ミキさんと、アヤさんに出会った、あの海でのことから、もうすぐ1年。
でも、なんだかものすごく昔のことのように思えてくるから不思議だ。

…あの海ナンパ、秀人が無理やり僕を連れてきたのはミキさんには秘密だろうか。
しかも、一度別の女の人に秀人がアタックして失敗してるんだよな。
僕らが出会えたのも、偶然だった。

あの頃はまだ何も知らなかった僕は、ミキさんと出会ったことでいろんな経験が出来た…
多分それは、同じ15際の男子よりもずっとだと思う…

秀人には…自慢してもいいよな?

僕は太陽に向かい大きく伸びをしながら、明日から始まる高校生活を期待せずにはいられなかった。


―少し後に梨花さん、ミキさん、咲乃さん、真帆の順に起きてきて、みんなで朝食を食べた後、梨花さんの店を出た。
「もう少し一緒にいたかったけど、お店のオープンももうすぐだし」
梨花さんは帰り際にそう言った。

ミキさんの車で家まで送ってもらう。
「明日からまた一緒に頑張ろうね」
「うん」


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