海で・・ 318
声を出さずに僕は頷く…
ミキさんにこんな風に下ろしてもらうことは、今までに何度も経験してきたが、それは今までとはあまりにも違った。
食い入るような幾つもの視線が堪らなく恥ずかしく、興奮が形として現れる"男の身体"が怨めしくもある…
カチャカチャとしたバックルを外す金属音に憤り…僕は硬く目を閉じた…
「行くよ?」
ミキさんは、緊張なんてすることなく、ただいつもの?ようにベルトを外し、僕のジーパンを引き下げる。
慣れた手つきで下ろされるそれに、残りの3人はどんな視線を向けているのか。
僕はあえて見ない。知ろうとはしない。
「おぉ」
「…あらー」
「ふふふふ」
三者三様の反応が返ってきた。
「すごく綺麗ねぇ…」
へぇ?…
「形もいいはねぇ…」
へぇ?…形…
「始めの頃はぁ〜もっとピンク色だぁったんでぇすよぉ〜」
なっ!?ピンク色ぉ!?
僕はかっと目を見開き、慌てて視線を落とす…
ミキさぁん!!パンツも下げてるじゃないでぇすかぁぁぁ!!
「ミキさん!!何やってんですかぁ!!」
「ここまで来たらパンツもあるのもないのも一緒よ」
…だからって…
「なかなかね、一馬くん」
咲乃さんが言う。
「ホント、たくましいわね」
梨花さんもうっとりとして見つめ…アルコールのせいですかね。
「何時から勃ってたのぉ?もう全体が濡れ濡れで輝いているじゃない…」
「今ぁです!今!」
咲乃さん!そこを突っ込まないでくださいよぉ…
「一馬くんは多いんですよ。いつもパンツ、漏らしたみたいにベトベトにしちゃうんですよぉ」
ミキさん…あまりフォローになってはいませんが…