海で・・ 316
(はい…僕は嘘をついています…)
ミキさんや真帆、それに梨花さんだけだったお茶らけて、勃ってしまった箇所をこれ見よがしに晒すこともできたかもしれなかった…
それでもここには初対面の咲乃さんがいる…
3人には遠に知られていることだが、咲乃さんにはこんなにも僕が勃ち易い男だと…知られたくは無かった。
「じゃ、一馬くんのためにも」
咲乃さんが椅子に座り直す。
…えらいニコニコしておりますが、まさか気づいてはないですよね?
梨花さん、ミキさん、真帆も席に着く。
…これでよかった、のだろうか。
「それじゃあ、乾杯!」
「かんぱーい!!」
テーブルの中心で、グラスをつき合わす。
勢い余った誰かのグラスが傾き、ぱちゃんと僕の服を濡らした…
「うぁ大変!染みになっちゃう!」
「一馬くん!早く脱がなきゃよ!」
僕の周りを囲む4人の女性たち…
これってもしかして、全部分かった上での…計画的犯行なんですかぁ?!…
「い、いやいやいや、皆さんそんなに」
「ごめんね〜」
「替えのズボンないよね?」
「それともこのままお風呂行く?」
…だんだん話が明後日の方向に行ってるような気がするんですが!?
ふと隣に顔を向ける。
真帆さん、ニヤニヤを崩せないでいるぞ。
…犯人、絶対お前だろ…
とりあえずは、上半身だけでホッとする…
染みになった箇所を水に浸してくれている咲乃さんの胸が、ユサユサと揺れていた…
「女の私から見ても、羨ましくなる大きな胸ですよね…」
流石ミキさん…目のつけどころが真帆とは違いますね!
「そう言うけど、いいことなんて無いのよ…ブラの紐が肩に食い込んで、痛いのよ…」
「それは大変ですね…今なら気になさらず取っちゃて下さいよ。」
えっ?…今何とおっしゃいみした…
「いいかしら?…」
「勿論!」