海で・・ 314
「ち、違うと思います!…初ぅ…ぃゃ、野上さんは僕なんか相手にしませんって…」
真帆に任せておいたら何を言い出すか分からないので、僕は慌てて否定した。
「そうなの?初音も見る目ないのねぇ〜」
僕の頭を抱え込み、ハグしてくる咲乃さん…
む、胸が………
更に勃起は強まった……;
…初音よりも、さらに大きいし柔らかい…!!
やめてください、それ以上されるとほんとにもう…
「うふふ、これも何かの偶然ね」
「そうかもね」
そう言う梨花さんに、咲乃さんも笑って返す。
…やっと解放された。
「あの…ご両親とは…」
真帆は少しムスッとしながらも、咲乃さんに尋ねる。
「だぁめぇだめぇ…女の幸せは結婚して子供を産むことだって決めつけている親だぁもの。料理で食べて行きたいなんて聞く耳もたないって感じでさぁ」
梨花さんのグラスを取り上げ、一気飲みする咲乃さん…
貴女って…豪快な人だったんですね…
「まあね、そういう考えもあるし…女に生まれたからには子供も産みたい気持ちも否めないは…」
梨花さん…子供を抱いた姿が想像できませんよ…
「でも、梨花さんと咲乃さんは、どうやって出会ったんですか?」
気になったことを聞いてみる。
「私は、それこそ親と喧嘩して、高校を卒業した後いろいろ勉強して、調理師になろうって思って。海外で修行…って言ったらかっこいいね…、そのとき、梨花と出会ったの」
「同い年だとわかって、すぐに意気投合しちゃってね」
「よかった!お姉ちゃんに咲乃さんみないな方がいてくれて…」
「美貴ちゃ〜ん、私には友達もいない孤独な女だと思っていたんでしょ?」
「はい…ちょっと…」
「やだぁ〜正直過ぎぃ〜」
皆で笑った…
その隙を見て、僕は位置を直した…