海で・・ 312
「そぉんなこと無いでぇすよ…見た目は置いといたとしてもぉ、一馬くんは秀人くんよりもずっと上手なんでぇすよぉぉ」
@@!…上手って…ここで言うことじゃ無いでしょ!…
「まあ!今晩は一馬くんと真帆ちゃんは別室にしないと駄目かしら?」
梨花さん…コイツの言うことなんて…聞き流していいですから…
「そんなぁ〜、ミキ姉も梨花姉も一緒に楽しみましょうよお〜」
…何言ってますかこの人!
「それもいいけどね〜」
ほら…梨花さんも感化されてる…
「まあ、それは別にして、今日はうちにお泊まりすることでよかったよね?」
「今、了解のメールが来たはよ。」
iPhoneを掲げるミキさん…何時の間に連絡取っていたんですかぁ?…
「よかったぁ。姉妹3人で夜を過ごすなんて、想像もしていなかったぁ!!」
「あ、僕…遠慮しますよぉ…」
「何、言ってぇるのよ。一馬くんがいなかったら私達…どう楽しむっていうのぉ?」
それってなんか…怖いんですけど…
「この辺、バス少ないし、駅も遠いんだよね」
その言葉は追い打ちのようです、梨花さん。
…こうなったら、従うほかあるまい。
「楽しもうね、一馬くん」
「は、はい!」
ごく普通の男子にとってはこの状況は楽園だもんな…
「美貴ちゃん、何飲む?ビール、ワイン、シャンパン、ウイスキーとかいろいろあるけど…」
「…それまたすごいですね」
「そういえば、従業員の方々は?…」
「ごめんなさい、今日のところは帰ってもらったのよ…でも安心して、咲乃だけには残ってもらったから…」
「咲乃…さん?誰です?…」
「やだぁ、私ったらまだ紹介してなかったはよね。咲乃ぉ〜もう料理はいいから、一緒に飲まなぁい〜?」