海で・・ 308
「乾杯しましょ!一馬くんと真帆ちゃんはジュ―スで仕方ないけど、美貴ちゃんは飲めるはよね?…」
「ええ、でも私…車が、、」
「それなら…よかったら泊まっていかない?…この上が住居になっているのよ。」
「私は構わないけど…一馬くんと真帆ちゃんは、どう?…,」
「まあ、別に問題ないですよ」
母さんはまだ入院中、父さんは…あかりさんと一緒に過ごすんじゃないかな…
しかし、一方の真帆が表情を曇らせる。
「…どう言えばいいのかな…お母さんに」
梨花さんとミキさんがそこで気づく。
…紀美子さんか…
「私から連絡してみるは…実は今日のことは、紀美子さんにも了解をとってのことなの…」
流石ミキさんだ…
「そうだったんだぁ、どうりで夕べお母さん…凄く優しかった訳だぁ」
紀美子さんは真帆の母親として、真帆のこと心配していたんだよな…
「ごめんなさい…私の為に皆に心配掛けちゃったのよね…」
「お姉ちゃんが悪いことなんてこれっぽっちも無いは…会う機会を作ってくれたお姉ちゃんに、紀美子さんも感謝していたは…」
3人の間には複雑な関係があるのを改めて知る。
そういえば、紀美子さんに、ミキさんと真帆のことは何も言ってないことにも気づく。
…それはどうしようか
…そういえばミキさん、『紀美子さん』って呼んでるな。
ミキさんも紀美子さんの娘なんだけど、まだ気持ちに迷いがあるのかな…
僕が思うよりも、そう簡単には割り切ることは出来ないものなのかもしれないな…
そう言った意味では、梨花さんとの対面には何の問題も無くことは進んだ訳で…僕としては有り難い。
まあ娘である梨花さんには、何の専任も無いからね…