海で・・ 305
「一度、上から下まで、一馬くんのお洋服一式コーディネートしてみたいなぁ」
梨花さん…?
「それいいですね!」
ミキさんがそれに乗る。
一方でオシャレには疎い?真帆が2人に押されさらに困り具合が増していく。
「でもですよ…一馬くんは何も着ていないのが1番カッコイイですよ…」
ブッ!…
真帆!!何てこと言うだよ!…
ミキさんや梨花さんだけだったら未だしも、周りのスタッフさんたちが驚くじゃないですか…
「そうなの?…確かに少年から青年に変わる年代の男の子の裸って、綺麗だったりするはよね…」
梨花さん…散々僕の裸…見たじゃないですか…
三姉妹の話にタジタジになっていくばかりの僕…
「おっと、もうすぐ料理が出来るわね」
調理場のほうを見て、梨花さんが言う。
「今もって来るから、待っててね」
「楽しみにしてます〜」
真帆が言った。
いよいよメニューがやってくると思うと、胸が高鳴る。
「本格的にオープンすると、梨花さんも厨房に立つのかな?」
「梨花さん、お料理上手いのかな?」
真帆と2人で考える。
「専任のシェフがいるんですもの、それは無いんじゃないかしら?…」
ミキさんが言う…
「まあそれはそうだとしとも、梨花さんが台所に立っている姿って…想像しにくいなぁ〜」
真帆の言う通り、エプロン姿の梨花さんを想像すると…どうしてもエッチなコスプレに思えてきてしまう…;
梨花さんの手料理なら、そりゃ当然食べてみたい…
…ただ、どうして想像がアッチ方向に行っちゃうかなぁ…
ミキさんやあかりさんのときでも…
「私もお料理できる女にならないとな…」
真帆が呟く。
「お前でもそういう気になるんだなぁ」
「まあね。負けたくない相手がいるわけでね」