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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 303

まだ、本当に回復したわけじゃないんだな…
まあ、今まで長い間の苦労が溜まってるんだから仕方ないよな…

「大丈夫ですよぉ、これからは私たちが傍にいますから!お薬なしでも梨花さんが元気になれますよ!!」
真帆はニコニコしながらそう言う。
「ありがとう。嬉しいな」
真帆の根拠のない言葉でも、梨花さんにとってはいい薬になるのかもしれない。

痩せ過ぎた身体を見て、僕はそう願わずにはいられ無かった…
それは長年入退院を繰り返す、病弱な母さんを見てきた僕だからこそ分かることかもしれないが、梨花さんの病も、精神的なことだけでは無く、もっと別な所にもある気がしてならなかった…

…そう思ったって、確かな事実を知っているわけでは無いから、何も言えないんだけどね。

「いつか、3人で一緒に暮らしたいなぁ…」
真帆が呟く。
「それは、真帆が大学生になってからかな?」
ミキさんがイタズラっぽく笑う。

「三年なんてあっという間よ…」
ミネラルウォーターを注ぎながら、梨花さんが微笑む…

「そうですか?大学なんてまだずっと先のようにしか思えませんけど…」
「そうね…一馬くんと真帆ちゃんにとっては、長く充実した三年間になるんでしょね…」

同じ三年間でも、高校生活ってそんなに違うものなのかな?…

「一番大切な時期かもね。勉強でも、友達関係でも」
「そうですか」
「まあ、遊ぶのは程々にね」
ミキさんはニコニコしながら釘を刺す。

「それはどういう意味で言ってるかな、美貴ちゃん。先生として?それとも一馬くんの彼女として?」
梨花さんも微笑む。

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