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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 302

ミキさんなら分かるだろうけど、僕と真帆は何が何だかさっぱり分からないので、結局ミキさんも僕達に合わせ、シェフのお任せ料理をオ―ダ―する…
「ミキさん…なんか気を使わせちゃってすみません…」
「そんなこと無いって…“お任せ”って言うのが、その時一番の瞬の素材を使って、シェフの腕の見せ処だったりするものなのよ。」

「さすがに美貴ちゃんは慣れてるのね」
「そんなことないですよ」

オーダーを梨花さんが厨房に伝えると、厨房の中のスタッフさんたちが慌しく動き出す。
「しばらくお待ちを」
この間に、さっきまでの話の続きが出来る。

「向こうでは大変な思いなされたんですよね?」
「病弱な母と二人でしたので、どうしても私が働かなければいけない状況でしたから…」
「父は何の援助も?…」
「黙って海外に渡ってしまいましたからね…それに誰の力も借りたくは無い という 、母にも意地があったんですよね…」
梨花さんは話を続ける。
「ようやく仕事が順調にいき始めた頃、あの人が私の前に現れて…」
…広隆さんのことか。

「些細なことで口論になってしまい、私はあの人をこっそり追いかけて日本に戻った…そこで、一馬くんに出会ったのね」
…そんなことがあったんですか。

「あの時は…精神的にまいっていてね…一馬くんには本当に恥ずかしいことしてしまったは…」
「あ、気にしないでください、もう忘れましたから…」

「そうですよ…もうお加減の方は大丈夫なんですか?」
「ええ、薬は頂いてはいるんですけど、それも安定剤みたいなものですから…」

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