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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 298

褐色のレンガに蔦が絡まる洒落た外観が遠くに見えてくる…
その前に佇むスレンダーな美人…
「梨花さんだは…」

ミキさんがクラクションを軽く鳴らす僕の横で、真帆は呟くように言った…
「凄い綺麗な人…」

ミキさんが梨花さんの目前で車を止めて、パワーウインドを開ける。

「ありがとう、みんなで来てくれて」
「お店のオープンおめでとうございます」
「ありがとう。それと、初めまして。真帆ちゃん」
「ひゃ、ひゃい!」
美人の”姉”を目の前にして、完全にテンパる真帆。

「緊張しちゃうはよね。私なんか夕べは一睡も出来なかったもの…」
「梨花さんがですか?」
「ええ、始めて会うのに何て呼べばいいのか?どんな顔すればいいのか?それよりも何よりもドタキャンされたらどうしようか?などと考えちゃったら眠れなくなちゃって…だからこうして来てくれて、本当に嬉しいはぁ!」
「わ、私もですぅ…私も夕べは一睡も出来ませんでした…」

顔を真っ赤にして、殊勝な態度の真帆は初めて見た。
初対面の梨花さんならこれも当然かと思う一方、コイツこういう顔もできるのかと少し弄りたくなる気持ちもあったり。
…どちらにしても可愛いですが。

「駐車場はどこです?」
「裏のほうに止めてくれる?」
車を止め降りて、改めて梨花さんと対面する。

ちょっと会わなかっただけなのに、こうして見ると梨花さんはまた痩せていた。
なのに胸だけは以前と変わらず、そこだけがやけに目立って見える。
ミキさんといい真帆といい、広隆さんの遺伝子には形いい胸のDNAが必ずあるんだと思ってしまう…

「オープンに向けて忙しかったんじゃないですか?言ってくれれば手伝いに来ましたのに…」
「ありがとう一馬くん。相変わらず君は優しいね…」

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