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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 297

…冴えない男ならまだしも、広隆さんのような人がいきなり現れたらなぁ…
人生何が起こるかわからないよな…

「でも、梨花さんって今までどうしてたの?」
「海外で暮らしていたらしいよ。僕もよく知らないけど」
「…実際、片親違うとよくわからないよね…私もそうなの」

「離婚だもんね…ワイドショーでよく聞く円満離婚だって、なんだか嘘臭いよね…」
「そうね…次の人が出来たりでもしたら、やはり前の人とは疎遠になるのは仕方ないのかもしれないはね…」

そんなものなのか?…
ミキさんと真帆の言葉は、僕には重かった。
温室のような家庭でぬくぬくと育ってきたことが、二人には申し訳ない気分にもなる…



海が見えてきた。
梨花さんは『海の見えるカフェなんだ』とメールで楽しそうに言っていたので、本当にそのとおりなんだな、と感じた。

「夏休みとか、みんなでお店のお手伝いとかしたいけど、出来ないのが残念ね」
「どうして?」
ミキさんに真帆が問う。
「教師の副業は禁止だし、2人もアルバイトは禁止だし…内緒でやる勇気はないもの」

「お金を貰わなければいいんじゃない?」
「それもそうだけど、それでは梨花さんが恐縮するはよ…」
「何も働くばかりがお手伝いとは限らないよ〜」
「どういうこと?…」
「私たちみたいな美人姉妹がお客さんとして通ってるだけで、充分評判になりますよぉ」

ミキさんはクスッと笑いながらも、
「ちょっとそれは恥ずかしいなぁ…それと、自分のことを美人って、真帆はまだお子様ねぇ」
「そ、そんなことないもん!」
やりとりに微笑ましさを感じるが、梨花さんの店の手伝いは厳しそうかなぁ…

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