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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 294

啄むようなキスをする…
それは西洋人だったら親子の間でも交わすような、そんな清潔なキスだ…
それでも僕は嬉しかった。
性欲とは関係しないところでのスキンシップ…
こんなに幸せ気分になるキスは、初めてだった…

ミキさんの後についてマンションを出て、駐車場へ向かう。
「そういえば、真帆には伝えたんですか?」
「ええ、昨日のうちにメールして、今朝返信が来てたよ」
「…本当のことを言ったんですか?」
「…それは…まあ、後で説明するよ。真帆も、きっとわかってくれるはずよ」

「昨日の今日で、大丈夫でしょうか?…」
「こういうことは変に時間を置かない方がいいのよ…考え出すと、ネガティブな思いに苛まれるものよ…」

流石ミキさん…行動に移す前からあれこれと考え過ぎてしまう僕は、ミキさんの言うことを自分のことのように痛感してしまう…

―ミキさんと真帆に、お互いが姉妹だと告げた、あの日のことを思い出した。
ミキさんはもちろん、真帆も、笑顔でそれを受け入れてくれた。

…何事も前向きで考えないとな
ネガティブな考えは捨てよう。

ミキさんが車を発進させる。
隣で僕は、改めてミキさんの頼もしさを思い知る。

この人と出会えてよかった…

鼻筋の通った横顔を眺め、僕はつくづくと思う…
それはもし、僕たちの間にHな関係が無かったにしても、僕がミキさんを尊敬する気持ちは変わらないと思えた…
それでもやっぱり、そんなミキさんとHが出来る関係は最高であって、こんなことならトイレでオナなどしないで、ちゃんとミキさんとセックスをすれば良かったと…今更ながらに後悔してしまう…

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