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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 284

ローブを羽織り、ソファーでお茶をするミキさんとアヤさんの声が、ミントの香りと共に、聞こえてくる…

「この後、続きヤル?」
「ううん、もうこの身体には充分よ…出産が終わったら…また借りていいかしら?」
「勿論よ。だからと言って"秀人をどうぞ"なんて言わないでぇよぉ〜」
「あら?秀人だって負けてないはよぉ〜」

おいおい…まさかスワッピングしませんかとでも…
でも、アヤさんとさせてもらった手前、秀人がミキさんを抱いたとしても何も言えまい。

『秀人だって負けてない』
アヤさんの言うこの言葉は何を意味するのか。
秀人も、アヤさんによってそれだけの男になったということか。

頭の中で秀人のことを思いつつ、身体は一心不乱に唯さんを求め続ける。

射精への兆しは、すぐそこまで来ていた…
気さえ許せば、今にでも気持ちよく発射させられる筈だった…
それでも“秀人”の名前を聞いてしまった今、僕の中で生まれた疑心がそれを邪魔した…

唯さんは…秀人とも寝てる?…


秀人とて、最初にアヤさんとしたときは僕同様、ほんの数分で達してしまったと言う。
それでも真帆と付き合ったりして、僕の知らないところで何度も経験があったに違いない。
(真帆が誰にテクを仕込まれたかはまた別。これはまったく不明)

―もしかしたら、唯さんは僕と同じように秀人にも性の手解きを行ったのだろうか。
将来の妻の姉、日常的に顔を合わせるのだから、関係があったっておかしくはない。

ましては姉思いのアヤさんのことだ…
性生活に満たされてはいない唯さんに同情して、秀人を差し出したとしても可笑しくは無い…

もし唯さんが秀人を知っているとするならば、負けるわけにはいかないと思った…

これがさっきのホテルマンや秀人以外の別の同級生だったとしたら、比較されてたとしも気にはしないだろう思う…
だけど秀人のことだけは、僕はどうしても意識してしまうのだ…



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