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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 267

…でも、ミキさんだって、真帆だって、それで苦労してるんだからなぁ…
お互い様なんだろうか。

母さんは心配だ。
でもあかりさんのことを嫌いにも、拒否することもできない。
「優しい」といわれる僕の性格が、かえって優しすぎるがゆえ、こういうことに悩んでしまうのかもしれない…

「そんな悩まないでよ。そんな一馬君の顔、見たくないな」
「ミキさん…」

もしミキさんが母さんみたいに病気して、セックスが出来ない身体になったとしても…僕がミキさんを好きだという気持ちに変わり無いと思えた…
それを思うと、親父だってその気持ちは僕と一緒に違いなく…
それゃあ男だから、時には別の人を抱くことはあっても、あかりさんには申し訳無いけど、親父が一番大切に思っているのは母さんなんだから、こんな心配など取り越し苦労に過ぎないんだと自分を納得させる…

気持ちを紛らわすために話を変えてみよう…あれっ
「…そういえば、唯さん」
「うん?」
「さっき電話で、優ちゃんも一緒だって言ってましたよね?」
「あら、一馬くん、優のこと気になるの〜?」
アヤさんに茶化される。

「いえそんなんじゃないですって…ただどうしたのかな?って思っただけですよぉぉ」
まあこういう話題上、優ちゃんがいない方が話し易かったんだけどね…

「優はなんだか遠慮するって…秀人も帰ってくるから、そっちの方がよかったんじゃない?」
なんだか…秀人と天秤にかけられたようで、傷つくんですけど…;

…まあ、ちょっと残念ではあるんだけど。

車が駐車場に止まったようだ。
「さ、着いたよ」
唯さんが言う。

「え、ここで食べるんですか?」
「そうだよ」
てっきり普通のお店かファミレスかと考えていた僕には、予想がつかなかった場所だった…

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