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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 266

「梨花さんがお店をオ―プンするんで…ミキさんと真帆にも来て欲しいってメール貰って…」
僕は単刀直入に言った…
「梨花さん?…そうなの…あの方もいろいろと苦労なさっていたものね…」
「うん、それでやっと落ち着いて、夢だった喫茶店を開くそうなんだ…」
「よかった…私もずっと気になっていたの…梨花さんは私のお姉さんなんですもの…」

ミキさんの言葉に、僕はホッと胸を撫で下ろした。
「真帆には私から話すから、任せて」
「うん、ありがとう」
そう言うミキさんが頼もしく見えた。

「そっか、梨花さんこちらに戻って来られたのね」
「…いろいろあったみたいだからね」
唯さんとアヤさんも言う。

「親の離婚って、子供にとっては相当に辛いものがあるんですかね…」
僕は外を眺めながら呟くように言った。

「それはそうだと思うは…凄い成績優秀な生徒もガタッと落ちたり…グレル子もそれが原因な場合は多いはね…」
運転席から唯さんが溜め息混じりに言う。

…唯さんの言葉に背筋が寒くなる。
仮に、今父さんと母さんが離婚したら僕は…
…あかりさんの存在も考えると複雑になる。

「一馬くんも、よく頑張ったよ。お母さんがああいう状況で」
「…いえ、僕が頑張れたのは、皆さんのおかげですから」

「大切にしなくちゃね…お母さんのこと…」
「あ、はい…」
母さんのことを考えると、やはり今日あかりさんと会ったことに後ろめたさも生まれる…

「そんなこと言わなくても、一馬くんなら大丈夫よ…
いつもお母さんのこと気づかっているもの…私も一馬くんみたいな優しい息子が欲しいな…」
ミキさん…本当の僕のこと、分かってないですよ…

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