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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 259

加えて、父さんは家では仕事の話をあまりしなかった。
難しい話で僕も興味がないと知っていたのかはわからないが、僕も父さんの仕事をする姿はイメージできなかった。

…ただ、父さんと母さんは仕事を通じて知り合い、結婚して僕が生まれた…
そう考えると、父さんは仕事の出来るいい男、と思えるかもしれない。

「あかりさんは、父さんのことが好きなんですね」
「ええ、大好きよ…」

「よかった。そう言ってもらえると…僕、嬉しいです。」
「優しいのね…一馬くんのそういうところ、お父さんにそっくりだは…」
「そ、そうですか?…」
「ええ、見た目も似ているけどね…」
確かに僕が成長するに従って背格好も似てはきていて、似て欲しくは無かった皮っ被りなところまでそっくりではあった…

「一馬くんも、女の子にモテるんでしょう?」
「そ、そうですかね…」
ミキさんや真帆など、好きだと言われ関係を持った女性はいる…でも、僕が女の子からモテるかどうかは、正直言って自信がなかった。

「欲を言うなら、もう少し早く、お父さんと知り合いたかったかなって思うんだ」

「そ、そうなんですか?…」
それって…母さんより早くってことなのかな?…
「あ、誤解しないで…早くっていうのは私の問題で…あの人には関係無いことなんだけど…」
あの人って…父さんのことだよな?…
それにしても、父さんに出会う前にあかりさんに何があったっていうんだ?…

父さんに関係ないとは言え、父さんがもっと若い頃にあかりさんと出会っていたら、それこそ、あっちのほうでももっと満足できてたかもしれない…なんて?

…そんなことを考えるな。
と、思うと同時に、さっき考えた梨花さんの立場に、僕の立場を当てはめてみた。

もし、あかりさんが僕の母親になったら?
僕はあかりさんを母親として受け入れられるだろうか?
…今すぐにはありえないことだろうけど、少し本気で考えてしまった。

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