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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 252

焦る手で慌てて鍵を開け、ドアを開く…
スレンダーな美人は、にっこりと微笑んでいた…

「あ、あの…何か…?」
緊張が込み上げてきた…

「お父さんに言われて来たの。ろくな物食べていないだろうから、何か精のつくものを食べさせてくれって頼まれちゃって…」
あかりさんはスーパーの袋を掲げて見せた…

「ああ、わざわざありがとうございます…お仕事は…」
「気を使ってくれてありがとう。お休みもらってるから大丈夫よ」
そうニコリと微笑むあかりさん。
その笑顔にやられそうで困る。

詳しい話を聞くと、あかりさんは父さんが勤める会社の受付嬢をしているそうだ。
お付き合いの話はあかりさんから告白したんだとか…

それゃあそうだろと思った…
真面目な父さんが、自分から告白なんて出来る訳ないもんな…
「それで親父は、直ぐにOKしたんですか?…」
「ううん、ぜんぜん…始めは大人をからかうなって、相手にしてくれなかったのよ…」
あかりさんは山芋を掻き混ぜながら笑った…

「必死になって何度もアタックして、やっとお付き合いできた後は、お父さん、積極的になったのよ」
…それで今の関係までなったんだ。

「ごめんね。お父さんが私と付き合うことで、悪い印象を持ってしまったら…」
全然、そんなことは思っていない。
むしろ、あかりさんがいてくれて僕は嬉しかったりもするくらいだ。

「そんなこと気にしないでいいです。僕もそんな子供じゃないし…男ですから。」
「ふふ、“男”ってところ強調してない?」
「あ、いや…そんなつもりは…」
「ふふ赤い顔して、可愛いぃ…」
「か、からかわないで下さいよ…」
僕は確かに、父さんの彼女であるあかりさんに対して、ありえる訳ない何かを期待していたのかもしれなかった…

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