海で・・ 246
「4月からもよろしくね!」
「ああ、同じクラスだといいな」
「それと、真帆には内緒で、その、してくれる?」
「それは、お前の日頃の行い次第だな」
「ええー、何よそれー」
…こんなやり取りでさえもなんだか楽しくて。
これから、初音と一緒にいるのがますます楽しみになった。
―それから数日後のある日。
朝起きた直後の僕は、梨花さんと茜から送られてきたメールに背筋が凍りついた。
『ごめんね、一馬くん、やっぱりお店無理みたい…』
『一馬、私、出来ちゃったみたい…』
「え、え?梨花さん、あんなに順調だったのに?…あ、茜、出来ちゃったって、マジかよ!?」
朝っぱらから動揺した僕は、梨花さんには『残念です』、茜には『ごめん…』といった内容のメールを送る…
しかし、その返信は
『うふふ、一馬くん、まだまだお子様ね』
『かーずまー、今日が何月何日かよーく見るんだなー』
「へ?」
茜のメールを見て、僕は携帯を壁紙のトップ画面に戻す。
『4月1日』
「あ、あの二人…まったくもう…」
ふて腐れながらも恵美をこぼし、朝勃ちを握り締める…
性的興奮をもよおすと、頭に浮かんでくるのは初音のオッパイだ…
ここ何日かは何をするにも頭から離れず、ミキさんや真帆を思い浮かべながらオナっている時ですら、二人の身体には初音の巨乳がついてる有様だ…
僕はこの歳になって、自分がこんなにもオッパイ好きだったんだと、思い知らせれる…
…いや、女の子の魅力は胸だけじゃないんだといわれても、やっぱり一番に視線が行くのはそこだし、そこはなんと言うか、男として…
…これ以上は言い訳がましいか。
思えば、真帆も初音が僕のことを気になってるって言ってたが、それは真帆が気づくよりも遥に前のことだったんだな…
そう考えると、複雑である。
でも、それも含めてすべて、今はよかったと言えると思うのだ。
また学校が始まれば会える訳だし、そういった意味でもあの高校に入れてよかったとマジに思えた…
考えてみると、テクニシャンだった梨花さんと寝た後だって、名器だった茜との後だって、こんなに後には引かなかった…