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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 232

「こういうところ、初めてだな」
野上さんに、さっきのような悲しい表情は無くなっていた。
「実は、僕もだけどね」
「へ〜え、真帆とは一緒に来たことないの?」
「真帆とはお互いの家とかさ…」
「ふふん、鈴木くんはピュアねえ」
…いつもの野上さんの顔だ。
僕は少し安心した。

「案外、普通なんだね…もっと凄いのかと思っていた…」
「うん…回転ベッドとか、天井が鏡貼りとかじゃないんだな…」
「なんかリラックスできるね…」
ベッドに腰を沈める野上さん…
僕はその横のカゴに積んである真四角のパッケージを見て、目を白黒させてしまう…

「こういうとき、どうしたらいいのかな?」
「…シャワー浴びてきたら?」
「あぁ!…って、一緒に浴びようとかじゃないの?」
「え…真帆とはそんなことは…」
「真帆ともしたことないことを…私が君の初めてをいただこうかしら〜?」
野上さん、ニヤリと微笑む。
…おい、上手に取られてどうする、僕

「さぁ、脱いでくれたまえよ。」
「へぇ?、何で僕が先に脱がなくちゃいけないのぉ?」
「仮にも私は、か弱き乙女だったりする訳よ。しかも過去には心に痛い傷をおってしまって、このままだと立ち直れないかもしれないのよ。」
「あ、ああ…それは気の毒だと思っているさ…」
「それなら始めに見せて欲しいんだな。私のリハビリだと思って、協力してよ。」

…なんか話が違くないかとも思うが、表情を曇らせる野上さんをあまり傷つけたくないと思ったので、従うことにした。

「…自分で言い出しといて何だけど、シュールだね」
「一体目的は何だったんだよ!」
「…いや、そのさ、自分から進んでやるって、どうすればいいかわからないからさ…」

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