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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 231

頭の中では、野上さんが巨乳だとことはすっかり消えていた。
これが例え彼女が貧乳であったとしても、僕の"野上さんを愛してあげたい"と思う気持ちに変わりはなかったと思う。

震える肩をそっと抱き締める…
野上さんは身を固くしたが、僕の身体を引き離すようなことはしなかった…

「…ごめんね、鈴木くんまで嫌な気持ちにさせちゃって」
「そんなことないよ。事実を話してくれた野上さんの勇気に、感謝してる」
「…軽蔑する?」
「全然?むしろさらに野上さんを大切にしたいって思った」
「…ありがと」

はにかむような表情をみせる野上さんを、更に強く抱き締めた。
艶のある髪から立ちのぼるシャンプーの香りを吸い込みながら、僕は顔を近づけていく…
「恐い?…」
「ううん…鈴木くんは優しいの知っているから…」
「ああ、優しくするよ…」
僕は額に唇を落とし、それをなぞるようにして下へと移動していった…


野上さんの手が僕の背中に回されて、抱きしめ返す力が強くなった。
嫌がる気配は少しも見せず、僕の唇を受け入れ、重ねた。
胸の柔らかな感触が、こちらにも伝わった。
その気持ちに応えて、こっちもしっかりと抱きしめた。

「…何処か、2人きりになれる場所に行こうよ」
野上さんが耳元で囁いた。

「う、うん…」
今度は僕が引っ張るようにして、坂道を上がった。
坂の上へ行けば、僕たちぐらいの年齢の子供同士でも、咎めることなく入れてくれるラブホがあることをリサーチ済みだった。
実のところ、ラブホに行くのはこれが初めてだった。
ミキさんとは大抵シティーホテルだったし、真帆とヤル時はだいたいが互いの家か、もしくは公共施設の片隅が多かった…

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