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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 224

「秀人のより大きく見えるわね」
「そうですか?そんなことはないですよ?」
現に、この部屋で秀人と見せ合ったときは僕のは秀人よりも小さかったのに。
「経験を積んだモノはそれだけ逞しくなるってことよ」
アヤさんは目を細める。

確かに半年の間に、色は黒くくすんではきたという自覚はあったが、大きさというとそれ程の変化を感じてはいなかった。
「でも…膨張率ってこともあるし…」
秀人と物差し片手に計測し合った時は、平常時には自分の方が大きかったのに、いざマックスとなると秀人の方が3cmもデカかったという思い出したくない過去があった。

「私も秀人と比べていたからこう言うのもあれだけどさ、他人と比べるのがよくないんだな」
「はぁ…」
「自分に自信を持つことが一番大事」
「そうですね」
「正直、私だって自信なくしたことはあったさ。美貴と一緒にいると、男どもはみんな美貴のほうばかり目が行くんだよね。それだけ可愛いから…当の美貴は今とは全然違って初心だから顔真っ赤にしてどこか行っちゃうんだけどさ」

アヤさんの言葉は僕にとっては意外だった…
いつも誰にも劣ること無く、太陽のように輝いているアヤさんも、そんな事を考えていた時期があったのかと…

「でも…アヤさんとミキさんはあまりにもタイプが違うじゃないですか…
アヤさんが太陽だとしたら…ミキさんは月…アヤさんが薔薇だとしたら…ミキさんは百合のようですよ…」
「ふふ…私もそう思うは…でもね…男の人って、ギラギラと眩しい太陽よりも…優しく見守る月に安らぎを感じるものなの…」

…しかし、アヤさんにそう言われると、お互いに似たもの同士が惹かれあったのかもしれない。
「一馬くんと秀人にも同じようなところがあるのね」
「そうですね」

もう十分でしょう、とアヤさんに言うと、そうねと答えたので服を着る。
…そこに優ちゃんが戻ってきた。

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