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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 211

僕は父さんの見よう見まねで、カウンターに並べられた幾つものおかずをトレーに乗せる。
「こういう所にパンツの人も連れてくるの?…」
「おいおい…パンツの人ってことは無いだぁろ…」
「だって父さんにあんな洒落たパンツをプレゼントしてくれた人じゃん…」
「洒落ててもな…穿きなれてないから、どうも居心地が悪いんだ…」
「そりゃそうだよ。父さんはダボダボのトランクスしか穿いたことないんだもんね。」

「でもな、せっかく彼女が俺にくれたものだからな、その厚意を無駄にしたくないんだよ…」
その気持ちはわかる。
「今日を入れて、何回くらい穿いたの?」
「まだ2,3回ってとこかな」
「へぇ…」
食事しながら、父さんの話をいろいろと聞く。

「一馬もオシャレな彼女が出来たら、こういうプレゼントしてくるかもしれんぞ?」
「うーん、そうなのかな?」

ミキさんだったらありえるかもしれないけど、真帆がプレゼントしてくれたとしても、それは布地が極端に少ない、めちゃエロいパンツだろうとしか思えず、それを穿いた僕の姿を見たいとせがむ真帆顔が浮かび、それはそれで怖かった。

「いや…僕はパンツのプレゼントなんて、いらないや…」
僕は厚焼き卵を口いっぱいに頬ばりながら、顔を赤らめた…

食事を終え、トレーを返却口に返して店を出た。
(会計は食事前に支払うシステムらしい)

「さあ、母さんを迎えにいくか」
「そうだね」
再び車に乗り、病院へ向かった。

行きのようなネオンが鮮やかな道とは少し違い、所々暗くなっている住宅街を走る。
「もうすぐ一馬も高校生なんだよなぁ」
「そうだね」
「制服とかって注文したのか?」

「うん。2、3日中には届くと思うさ。」
「まだ詰襟なのか?」
「うん。男子の制服は開校当時から変わってはいないんだってさ。」
「ばあちゃんの所に行けば、まだ俺の制服も残ってると思うぜ。」
そうか…父さんは僕のOBになるんだもんな。
そういえば、真帆のお母さんである紀美子さんも、あの高校の卒業生だったよな。

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