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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 208

ま、それも運命ってやつかな…
ミキさんとアヤさんに出会えたこと、それからすべてが始まったわけで…

…これで、もうすぐ始まる高校生活ではどうなるんだろう…
僕はそんな気持ちを抱いていた。

「晩飯まで時間あるなぁ…ちょっと…」
ベッドの下の段ボール箱の中身を整理しようかなと思い立つ。
「(そういやこんなのもあったな)」
一番上にあったのは、悪友が要らないからあげると言って譲り受けたグラビアアイドルの写真集だった。

半年前までは、これが僕の全てだったんだ…
ビキニの下に隠れた乳首を妄想し…
まだ見たことも無い、ハイレグの中にある女性器を頭に描き、それこそ穴が空くぐらいに食い入るようにグラビアモデルを眺めながら、ひたすらに自身を扱き上げていたんだよな…

ああ、それにしても沢山あるものだ。
秀人を筆頭とする悪友から貰った物、なけなしの小遣いをはたいて買ったもの、果ては秀人がゴミ捨て場から拾ってきた年期の入ったものとか、いろいろである。

ミキさんと出会ってから、こいつらのお世話になる機会は減った。
いや、無くなったと言ってもいいかもしれない。
…自分ひとりでするときもミキさんたちを妄想してやってたことはあるけど…

精液が跳ねたのだろう、カピカピになったページを一冊づつ捲る。
それらは、6人もの女性の陰部の細部に至るまで知ってしまった今の僕にとっては、子供騙しのようなものだった。
半年前まではこんな生ぬるいもので満足していたのかと思うと、なんだか笑えてもくる…

要らなくなったのだからもう捨ててもかまわないけれど、いざ捨てるとなると親の目にも入ってしまうだけに、なかなか踏ん切りがつかないでいた。
まあ、これもいい思い出だよな…

時計を見ると、結構な時間になっていた。
本を段ボール箱に戻し、ベッドの下に隠して、僕は1階に降りた。

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