海で・・ 203
それにしても、見るからに姐御肌の坂上さんがバ―ジンで、誰が見たって純情そうな斉藤さんがこんなにも積極的だなんて…やっぱ、女は分からないと思う。
そういえば、ミキさんも初体験したのは大学に入ってからだと言っていたよな…
僕は坂上さんと斉藤さんからの愛撫を受けながら、画面上のミキさんに視線を送った…
あちこち思いを巡らせているうちに、坂上さんの絶妙な舌使いと斉藤さんのこれまた絶妙な指使いによって僕はあっという間に限界に達そうとしていた。
「さ、斉藤さんっ…これ以上はもう…」
「いいよ、そのまま麻友ちゃんのお口に出しちゃって!」
「っ、え、ホントに…うあっ!」
「それ、男なら、イッけぇー!!」
「うわあーっ!!!」
それまでの我慢が解け、僕は坂上さんの口の中にすべてを解き放った…
ゴクゴクと喉を鳴らし、坂上さんは僕の飛沫を飲み込んでいく…
流石に僕は申し訳無く思い腰を引こうとしたが、背後の斉藤さんがそれを許してはくれなかった。
それどころか坂上さんの吸引は、最先端の掃除機のように強烈で、僕の分身の根本から先端までを痛い程に吸い上げていく…
「あ…もう勘弁…して…くれ…よ…」
僕はガクガクと腰を震わせながら、涙ながらに訴えていた…
「ん…ふぅぁああ…すっごいいっぱい出たよ…」
「…全部飲んだの?」
「…じゃなきゃ、顔中ドロドロになっちゃう」
坂上さんと斉藤さんがそんな会話を交わす。
…僕は、そんなやり取りを気にすることなどできず、ガクンと膝をついて崩れ落ちそうになった。
「えっ!?ちょっ、一馬くん…」
坂上さんが慌てて抱きとめてくれる。
そのまま、坂上さんの胸の中で、情けなくも嗚咽を漏らすのみだった…
「よしよし、頑張ってくれてありがとね…」
坂上さんは僕の頭を子供を宥めるように撫でてくれる。
「よかったね、麻友ちゃん。でも…ここまででよかったの?」
斉藤さんがタオルで僕の身体を拭いながら言う。
「ええ。一馬くんとはここまで…この先は彼がいいの…」
坂上さんの見つめる画面には、あの藤堂さんがシャワーを浴びていた。
「それもそうね…」
相槌を打つ斉藤さん…
見られているとは知らない藤堂さんは徐に競パンを下げ、惜し味なく画面の前の2人にその全容を晒していた。