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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 20

…少々やりすぎたか。
出せるだけ出しきった後、僕は強烈な脱力感に襲われた。
ミキさんの方はというと、激しく出しすぎたせいなのか失神していた。

「ミキさん…」
美「一馬くん…激しすぎるよ」
「ごめんなさい」
美「ううん、でもよかった」

自分がリードしたセックスはこれが初めてだったと思う。
征服感と支配感はたまらなかった。
ただ、あまりにも自分本位だったかもしれない。
ミキさんのことを、最後のほうは考えていなかった。

それでも、ミキさんは気持ちいいと言ってくれた。
美「一馬くんも男らしくなったね」
お世辞でも嬉しいのは本音だが、反省すべきところはたくさんあるだろう。

美「大好きだよ」
「僕もです」
最後に熱く長いキスをして、僕らは眠りについた。


―朝。
目が覚めて。身体を起こす。
壁の時計(木製で豪華そうだ)を見ると、6時を少し過ぎていた。
ちょっと早い、けど、二度寝したら寝過ごしそう。
起きて制服に着替えようとする。

ミキさんは、ベッドですやすやと眠っている。
寝顔も可愛らしい。
昨夜の事を思い出すと、また股間が元気になってしまいそうだ。

「一馬くーん…って、もう起きてたのね」
アヤさんがやってきた。
「おはようございます」
「うん、おはよ」
アヤさんは続けて、僕の耳元で
「…昨日はお楽しみだったようね」
とささやく。

「へ?・・」
僕は顔を赤く染め、俯いた。
確かに、蒸せ返るような精液の匂いが部屋に充満している。
僕は腰にシーツを巻きつけ、慌てて窓を開く。

朝の空気は気持ちよかった、両手を上げて伸びをする。
数時間前、あんなにも激しくしたというのに、若い僕の身体は疲労を感じてはいなかった。

彩「一馬君は朝から元気ね。」
「なんか、今朝は気分が良くて」

僕は床に脱ぎ散らかしたままの衣服の中から、ボクサーパンツを拾い上げ足に通す。
それは今だ、昨晩の先走り液で湿っていた。

ミキさんはまだ、口を半開きにし、寝息を立てている。
そのあまりにも無防備な姿が・・愛しかった。

僕はアヤさんに構うことなく、ミキさんの額にそっとキスをした。

「ところで、広隆さんたちのほうは…」
彩「無事に帰ってきたみたいよ」
「そうですか…」
あのまま何か大事になっていたらと心配だったので、正直ホッとした。

彩「あの二人も、お互いに勘違いしてたみたいね」
「まあ、そうでしょうね」
彩「美貴のお姉さんのほうは、海外に住んでるみたいだから、そのうち帰るかもしれないらしいよ」
「そうですか」
結局どうなったかは分からずじまいなのは納得がいかないが。

彩「さ、早く準備してね。学校まで送っていってあげるから」
「はい!」

皺になった制服に腕を通しながら、僕は信藤さんを思った。
存在すら知らないであろう、二人の姉の存在・・・ショックを受けるだろうな・・
ミキさんはたぶん、近い内に母親には会いにいくのだろうと思えた。
その時に信藤さんにも会うのだろうか?

彩「私ね・・ちょっと惜しい事したと思ってるの・・」
ベッドに腰を下ろしたアヤさんが呟いた。
「何です?惜しい事って・・」

彩「海で出会った時・・私、一馬君にしておけばよかったなって・・」
「あ、・・はい・・」

彩「だって一馬君、ここ数カ月で凄くいい男になったんですもの・・」
「そ、そんなことないですって・・」

彩「でもね、それは美貴の力かなって思ってるの。だからこれからは一馬君・・君が美貴の力になって欲しいの・・」

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