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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 183

「あぁ、うん…久しぶりね」
ちょっと戸惑ったような、困ったような顔をするミキさん。
「おっ、君、美貴の知り合いだったんだ」
「あー、まあ、はい」
そう言うと、彼はトレーニングルームの中に入っていった。

「誰です?」
「大学時代の先輩なの。隣町の高校で先生をやってるんだ」

そう言いながら顔を仄かに赤らめたミキさんは、そのことを僕に隠すかのように、背を向けた…

…なっ!?…なんなんだ?…アイツ、ミキさんの何なんだ!?…
僕はトレーニングル−ムの大広間で、マシーンに向かう男の引き締まった背中を、怪訝な顔で見つめた。

「中原さん、鈴木さん、お待たせしました」
「あっ、はい」
濃紺のウェアを着た女の人がやって来た。
黒髪ポニーテールで童顔の可愛い人だ。

「彼はここ初めてだから」
ミキさんがさっきの動揺を隠しながら僕を紹介する。
「初めまして。インストラクターの斉藤莉子です」

「よ、よろしくお願いします!」
僕は深々と頭を下げる。
「やだぁ、合コンじゃないんだから、一馬くん緊張しないでいいよぉ」
ミキさんが横で微笑む。

「がんばって指導させて頂きますから、あの人みたいにかっこいい身体を目指しましょ!」

斎藤さんの視線の先には、あの男がいた…

「初めて利用する人には、基礎体力のテストをしてもらいます」
僕は斉藤さんについていき、ミキさんとは一旦別れる。
「後でいっしょにトレーニングしようね!」
ミキさんはそう言ってトレーニングルームに入る。

一方の僕は、斉藤さんの指示に従って身長・体重・血圧などを測定した後、学校の体力テストで診断するような項目(反復横とび・前屈・踏み台昇降など)を測定する。
中学時代は一応サッカー部だったので、それなりに出来るとは思うのだが、半年以上ブランクもあるので、過剰な自信もない。

隣のルームでミキさんはランニングマシンを使って軽快に走っている。

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