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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 182

ここがスポーツジム?…と思うほど、そこは僕のイメージしていた物とは違っていた。
当然僕としてみれば、駅前近くを売りにしているような、ごく一般的なスポーツジムを想像していたのだ。

レンガ敷きの広い敷地内にひっそりと建つ洋館には蔦が絡まりを、そのクラシックな佇まいは、まるでホテルのようだった…


中に入り、手続きをする。
ここは会員制のスポーツクラブらしく、会員であるミキさんの紹介ということで予想以上にスムーズに終わる。
ただ、やはり学生が利用するのは珍しいとのこと。
この外観じゃそうだよなぁ。

「どこからにしようか?」
「うーん…よくわからないから、ミキさんに任せるよ」
「そう?じゃあ、着替えてトレーニングルームの前に居て」
そう言って、更衣室に入る。

ここまではやはりプライベート個室という訳にもいかず、僕は中にいた若い男の人に、驚きの表情で見られた。
僕は軽く会釈だけし、奥のロッカーで服を脱いだ。

「若いんだね、歳は?」
突然に声を掛けられ、ギクリとする。
パンツ姿のまま振り向くと、さっきの男の人が微笑んでいた…

結構なイケメンだし、いわゆる『細マッチョ』体形で背も高い。
人のよさそうな感じはするけど、こういう場所だけにちょっとあっち方向を想像してしまいがちで…
「あ、15です…」
「おー、若いねぇ。誰かの紹介でここに来たんだ」
「は、はい」
そう言うと更衣室を出て行った。

僕もジャージに着替えて、ミキさんと待ち合わせしたトレーニングルームの前に行く。
少し待つと、ミキさんがやってきた。
上下黒のジャージ姿、いつもと違って新鮮に見えた。

「そういう格好も似合うんですね。」
「教職に就いたら、部活やら体育祭とかでジャージになることも多くなるじゃない…
一馬くんにも、見慣れておいて貰わなくっちゃね。」
そう言いながらミキさんは、腰を手にポーズを作る。
こんな綺麗な先生だったら、男子生徒たちのマドンナ的存在になることは、間違い無い…
と、突然、ミキさんの身体が緊張したかのように強張った…

「よう、美貴!…久しぶりだな!」
背後からの低い声は、更衣室で会ったあの男だった。

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