PiPi's World 投稿小説

海で・・
官能リレー小説 - 年上

の最初へ
 177
 179
の最後へ

海で・・ 179

唯さんも、あの時、いろいろと悩んでいたのだろうか。
旦那さんは海外出張中だと言っていたし。

「まあ、妹達も秀人が想像以上にいい男で、優しくしてくれるから今じゃ反対なんていうこともなくなったけどね」
「そうですか」

しばらくドライブを続けた後…
「そろそろね」
アヤさんが車を止めた。
その場所とは…

「ここで、私たち、出会ったのよね」
「そうでしたね」
あの夏、僕らが出会った、あの海だった。

波光がキラキラと輝いていた…
あの先に何があるのだろう?…と、僕は目を細める…

「綺麗ね…」
アヤさんが手を翳して、遠くを見つめた…

あの先に何が待っているのか、分かりはしないけど…
それは素敵なものに違いないと…僕には思えた…

「あの時秀人が他の女の子をナンパしようとしてて、見事に断られてたよね〜」
「アイツも行き当たりばったりですから」
「あの時断った子達、後悔してるんじゃない?」
「それは知りませんよ。でも、本当に、あの時出会えてよかったなと思います」
「私もよ」
そう言って、アヤさんは僕の頬に軽くキスした。

「アヤさん…?」
「これくらい良いでしょ?」
「まあ、そうですね」

「私もこんな身体じゃ無かったら、一馬くんにお願いするんだけどなぁ~」
「ア、アヤさん!!@@」
「ふふ…この先、そんなこともあるかしらね〜」
「無いです!絶対に無いです!!」
「あら、人生なんて…何が起きるか分からないものよ…
そんなこと、一馬くんが一番よく分かっているんじゃない?」
「アヤさぁ~ん、からかわないでくださいよぉ~」


しばらく浜辺にいた後、車に戻る。
「秀人には頑張ってもらわなくちゃ」
「そうですね」
「私はお姉ちゃんが一人、妹が五人いるけど、それくらいね」
「え、もう次の子供?」
「ふふ、家族が多いほうが楽しいじゃない」
「はは…」

SNSでこの小説を紹介

年上の他のリレー小説

こちらから小説を探す