海で・・ 160
ヒクンヒクンと身体が痙攣した…
今だ茜の膣内は、最後な一滴まで搾り取るかのように、ラウンドしている…
はあハア…はあ…
こんなセックスは初めてだった…
たった一回…しかもごく普通の正常位だというのに、僕は極上な達成感を味わっていた‥
「ふ、ふふ…」
茜は僕の頭を優しく撫で、抱きしめる。
「すごく良かった…」
「僕も」
「今日のこと、絶対に忘れないよ」
「僕もだよ」
「また、してくれる…」
「それはそのときの茜次第だな」
「ふふん、どーゆーことよ、それ」
「教えません」
お互い、顔を見合わせて笑う。
そして、どちらからでもなく、唇を近づけて、重ね合わせた。
『男を磨いてくれれば、それで嬉しい…』
ミキさんの言葉が蘇る……
果たして僕は男を磨けたかどうかは分からなかったが、貴重な経験が出来たの確かだった。
「ありがとう…茜…」
僕は眼に込み上げる涙が零れないように、必死に堪えた…
…
立ち上がり、脱ぎ散らかした服を取りにいく。
「うぉお…あいたたた」
「んー、どしたの?」
背中から腰の辺りに電流が走ったような痛みが…
やはり茜の『名器』に耐えていたつけがきてしまったのか。
「やり過ぎると腰が痛くなるってのはホントなんだね」
茜がニヤリと笑う。
「…そんなにしてないのに」
むしろ君のせいだと言いたくなる。
「はい、お客さん、そこにうつ伏せになってください」
茜にマッサージされる羽目になってしまった。
アロマキャンドルが灯って、本格的なエステってこういう感じなのかなとは思ったけど。
やっぱりお尻を丸まると晒しているは、恥ずかしいものがある。
それでも、仰向けよりはいいか・・と、茜の好意に縋ることにする。
冷んやりとしたものを臀部に感じ、僕の身体がピクリとはねる。
「あゴメン、冷たかった?これローション。」
掲げるガラス瓶は、薄灯りの中で琥珀色に輝いていた。