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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 158

「う、うん…僕も…」
それ以上、口を開けなかった。
油断すると今にも射精してしまいそうだったのだ。
それは、腰を前後にピストン運動している訳でも、感じる箇所を弄られて訳でもなかった。
ましては、始めての茜が腰を動かしている筈などもなく、
僕はただ、茜の膣奥深くに浸入し、じっと自身を預けているだけなのだ。
それなのに茜の中では、数百の触手が僕自身を弄り捲り、締め付け、擦り上げてくるのだ。

…これは…
ミキさんや真帆との交わりでは感じたことのない感覚。
もしかしたら、茜のここは、いわゆる『名器』と呼ばれるシロモノなのだろうか?
だとしたら…

僕は茜の膣による『攻め』に抗うように、もう一度腰を中へとせり出す。
「あっ、一馬ぁ」
膣にピストンしながら、茜の乳房に手を伸ばす。

ビクン!!
身体を大きく跳ねさせたのは僕の方だった。
乳房の刺激により膣内の肉襞が反応し、一層に律動を始めたのだ。
「ぅあぁ!!」
振っていた腰は自ずから止まった。
スキンを着けていることも忘れてしまいそうな程に、直接的な刺激が押し寄せてくる。
僕は臀筋を命一杯に収縮させ、その快感に必死で耐えた。

締め付けと律動は留まらずにやってくる。
僕の限界も近いのはわかっているが、それよりも茜に気持ちよくなってもらいたい。
肉襞の執拗な攻めに負けないよう、僕は踏ん張って腰を振り続けた。

「あっ、あっ!あああ…」
茜が声を上げ始める。
「気持ち良い?」
「あっ…あん、あっ、あんっ、いいよ、一馬の、中で、すごく感じる…」

汗が滴り落ち、雨垂れのように茜の乳房に落ちていった。
僕は必死だった。
もしかしたらそれは、初めての茜よりも余裕がなかったかもしれなかった。
腰を懸命に振りながらも、頭の中でそれを楽しむ事など出来ず、
受験で覚えた数式をひたすらに唱えることしか出来なかった。

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