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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 146

「あ;、そう、そんなことぜんぜん気付かなかったな…」
僕は照れながら頭をかいた。

木崎さんは上目使いで、ストローをくわえていた。
「だって鈴木くん…ずっと好きだったでしょ?真帆のこと…」

確かにそうだった…
僕は真帆が秀人と付合う前から、ずっと真帆が好きだったのだ。

3年間クラスは同じ、最初の席が近かったことで、話も結構できたし、僕の中で真帆の好感度は上がる一方だった。
そんな時、秀人が真帆と付き合うことを知った。
…告白したのは秀人のほう。

真帆が好きだった僕は当然ショックだったが、相手が秀人なら素直に祝ってあげようと思い、それ以降はなるべく真帆が好きだということは忘れようとしていた。
そして、あの夏休みの海での出来事にいたったのだ。


そんなだから、秀人と真帆が別れたと聞いた時は内心喜んだんだ。
復活しないようにと、ナンパ目的の海に誘ったのも僕の方だった。
秀人の後でもいい…
僕は真帆と付合いたくて…、
  真帆とセックスしたくて…、
あの頃の僕は、そればかりを考えていたんだ。

真帆と昔からの仲だった木崎さんは遊び好きで問題児の秀人のことを良くは思っていなかった。
それで度々衝突することもあった。

木崎さんに言わせれば秀人は『野蛮人』
秀人に言わせれば木崎さんは『凶暴女』
…なんか正直どっちもどっちな感覚もあった。

「だから…真帆と鈴木くんがいい関係になって、やっぱりな…って思っちゃった。」
木崎さんストローで氷をクルクルと回す。

「あれは突然だったんだ…今でも驚くぐらいで…」
「真帆、積極的だったでしょ?」
「あ、…どうしてそれを?」
「見てれば分かるよ…真帆と鈴木くんが学校のいろんな所でHなことしてたの、見ていたもん…」
「ま、まじ?…」
「いつも真帆が鈴木くんを攻めていたでしょ?…」
「い、いつもってことも無いと思うけど…」
「だからね…私も真帆を見習って、少しは積極的になろうかなって…」
「え?…」
木崎さんはテーブルの下で、僕の膝を柔んわりと握ってきた。

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