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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 138

「自信持ってとは言ったけど、そうも露骨に表現されると、なんかムカツくぅ!」
ミキさんが僕の髪を、むしゃむしゃとかきむしってきた。

「ホント!一馬くんって単純なんだかぁらぁー!!」
膨れっ面の真帆も、ミキさんに続けとばかりに僕に飛びかかり、こしょこしょと脇腹をこしょぐってきた。

「うわぁ〜〜ちょ、ちょっと・・ゴメンなさぁ〜いぃーーー!!」
僕は2人の攻撃に耐えきれず、身体を九の字に曲げ、床に倒れこんでしまう。

「うぅ〜」
褒められるとすぐに調子に乗る…僕の悪い癖なんです…
倒れた僕は床にバタンと寝転がり、無抵抗をアピールしてみる。

「へへっ」
真帆が悪戯っぽく笑う声が聞こえる。
「ま、私はそんな一馬くんも好きだけどね」
ミキさんが言う。
「たくさんの女の子と経験して、それで一馬くんが男を磨いてくれれば、私もすごくうれしいんだよ」

チュッ!とキスをしてくるキミさん。
こんなことを言ってくれるミキさんは、やっぱり心の広い大人の女性なのだ。

それに反して真帆はやっぱり子供だ。
「私はぁ、浮気なんて絶対、許せぇなぁいぃー!!」
そう言って、僕の股間をムンギュと鷲掴んでくる。

「わ、分かった!分かった!浮気なんてしましぇーん、って・・」
僕は笑いながら、その手から逃げた。

ふぅ…
真帆の手から逃れて、僕は立ち上がる。

「真帆はまだお子様ねぇ」
ミキさんが微笑む。
「むぅ…お姉ちゃんはいろんな男の人を知ってるからでしょ?真帆は一馬くんしか知らないもんっ」
おい、君は秀人の記憶を抹消したのかい。

「だからって、一馬くんを縛り付けてはダメよ。真帆だって束縛されるのは嫌でしょ?」
「う、うん…でも嫉妬しちゃうな…」
「それは仕方ないけど…、嫉妬って、人間が抱く、1番みにくい感情かもしれないはね…]

「愛してるからこそ、嫉妬するんじゃ?…」
真帆を加勢する訳では無かったけど、僕もそれに興味があった。

「そうとばかりは言えないは。多分、自分のコンプレックスの裏返し…、
自分のプライドが許せない…、そんなところから沸き上がるものよ。」

「そうかもしれない…」
確かに僕が秀人に抱いていた感情は、そういう嫉妬だったのかもしれなかった。

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