PiPi's World 投稿小説

海で・・
官能リレー小説 - 年上

の最初へ
 133
 135
の最後へ

海で・・ 135

風呂から上がったミキさんが程なくして紅茶とお菓子を持って来た。
「今度から二人の前で教えることになるのかぁ…」
「ミキさんって、何の教科ですか?」
「国語」
「へぇ〜、私得意だよ〜」
真帆は自信ありげに言う。

「僕らのクラスとか、担当するかは、まだ決まってませんよね…?」
「それはひ・み・つ♪」
「え〜お姉ちゃんのケチ〜」

「守秘義務なのよ〜。いくら可愛い2人の頼みでも教えちゃダメなのよぉ〜」
ミキさんは笑いながら、真帆の口にクッキーをくわえさせた。

「へぇーそんなもんなんですか?いろいろ厄介なんですねー」
僕は湯気の立ち上るティーカップを口にした。

「ええ、入学してからは生徒と教師ですもの、総べてがオープンという訳にはいかなくなるはね。」

生徒と教師・・・

僕はその言葉の響きに、ちょっとドキリとした。

今までのことを思うと、多少距離感があるかもしれない。
でも、僕もミキさんの授業を受けるときがやってくるかもしれないんだ。
それは、僕にとってすごく楽しみなことだった。

「ま、4月からもお互い頑張ろうってことでね」
「はいっ!」
ミキさんの言葉に、真帆が元気よく返事する。

はつらつとした真帆は、すごく可愛かった。
横から真帆の肩を抱くミキさんは、とても綺麗だった。

こんなに魅力的な2人なのだから、高校へ行ったら当然のごとく、いい寄る男たちは後を発たないだろうと思えた。
秀人みたいなちょいワル男子は、必ず真帆をデートへ誘う・・
ミキさんにいろいろ教える先輩教師は、絶対にベッドへ誘う・・

そんな不安が僕の中で、立ち篭めた。
・・・・それでも2人は、僕を選んでくれるんだろうか?

「あら、一馬くん、どうしたの?」
ミキさんが尋ねてきた。

「ふふ、そんなに心配して。何か気になることでもある?」
ミキさんは僕の心を読むようなことを言ってくるではないか。
「その顔は…私たちが高校でほかの男の人と仲良くなっちゃうんじゃないかと不安になってるのね?」

!!!
ミキさんの深層心理を読んだ言葉に、僕はドキッとした。
「浮気なんかしないし!私たちは一馬くんが一番好きなんだから!」
それに反論したのは真帆だった。


SNSでこの小説を紹介

年上の他のリレー小説

こちらから小説を探す